【レポート】『道成寺』Girl+ink即興パフォーマンス


(photo : 小野里昌哉さん)
2012年12月15日(土)に、Girl+inkによる『道成寺』が開催されました。

Girl+ink とは、女優のかわはらゆなさんのfacebookでの呼びかけに賛同してできた『朗読と居語り+水墨画+書+音楽』を即興でみせていくパフォーマンスニット。女性、インク(墨汁)、そしてLink(繋がり)により作品を作り出していきます。

この日のパフォーマンス・メンバー
朗読・居語り/かわはらゆな
水墨画/渡邊ちょんと
書/日置恵
ゲスト、雅楽・笙奏者/伊藤えり

協力メンバー
通訳・翻訳者/小河原順子
主婦研究家/末永陽子 (銅鑼演奏兼ねる)

 

演目の『道成寺』 は、実在する道成寺の鐘にまつわる、悲恋の伝説をもとに作られた能の名曲。
おさないころにいだいた純粋な恋心が、やがて乙女を大蛇の姿にかえていく…という物語です。

かわはらさんの静かな居語りから、ライブはスタート。

それに合わせて、二人の筆も静かに動き始めます。

そうして、あっという間にたち現れた、娘の姿。

絵と文字、語りと笙の音色が、シンクロしていきます。

熱のこもる声色。

いつの間にか、スタジオの壁と床の3面に、大きな情景が生まれていました。

物語もクライマックス、その時、

不意に舞った、サクラのピンク。

モノトーンの空間が、一気に艶やかに。
そして塗られた墨の中から浮かびあがってくる日置さんの文字。
(最初に蜜蝋で描かれていた文字が墨をはじき浮かび上がってくるという趣向です。)

最後は、勢いある一線。
水墨画と書が繋がりヘビとなって客席を駆け抜けました。

パフォーマンスが終了した後は、伊藤えりさんによる笙についてのプチレクチャーにはじまり、各出演者によるトークがあり、より作品世界の理解が深まりました。

それぞれのジャンルで活躍されている4人の女性によるコラボレーションが、物語世界ともリンクして、魅力的なパフォーマンスとなっていました。

協力:片山九郎右衛門
公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団
居語り:和泉流狂言 野村万蔵家 出展

 

最後にお知らせです。

雅楽に篳篥(ひちりき)という楽器があるのですが、その素材の一つであるヨシは、大阪府高槻市鵜殿のヨシ原のものが最適とされ、伝統的に採取使用されてきました。しかし、その鵜殿のヨシ原の上を通過する、新名神高速道路の八幡〜高槻間の建設凍結が、2012年4月に解除され、着工が決定されてしまいました。鵜殿のヨシ原は、良質のヨシが育つ場所というだけでなく、雅楽にとって古くから密接な関わりがある場所であり、伝統・文化の継承という点から、見過ごすことのできない事態となっています。
そこで、鵜殿ヨシ原研究所と民間の雅楽関係者、その他様々な分野の方が、連携・協力し、鵜殿のヨシ原の保全についての検討を行い、必要な行動を起こすことを目的として「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」が組織され、現在署名活動を行っています。
ぜひこの運動に賛同いただける方は、下記サイトより署名にご協力のほどお願いいたします。

★「SAVE THE 鵜殿ヨシ原」HP
http://www.save-udono.com/

 

 

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written by

ウラハラ藝大校長

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