itten 世界へ!

写真・文:瀬尾泰章

5月半ばの日曜日、ここは東京ビックサイト(国際展示場)

この日行われていたのが、ゲームマーケット2017春 というイベントだ。
新作ゲームがお披露目され、そして商談が行われる、ボードゲームの展示会だ。
半端ない人の数にまずびっくり。

ここで、人だかりになっているブースを発見。
島本直尚さんのブースだ。

ボードゲーム業界に昨年秋(ゲームマーケット2016秋)にデビューした島本さん率いる『itten』は、第一作目のゲーム『TOKYO HIGHWAY』で、そのシーズンの新作評価アンケート1位を獲得、第二作目となる『ハツデン』も今春、出版・販売が決まるなど、注目を集め始めている。この日は海外のショップオーナーやバイヤーも興味津々でブースをのぞきこんでいた。

今回のゲームマーケット2017春では、予約だけで完売の商品も。
当日販売分には、朝から長蛇の列が並んだという。

さて、これが『itten』が展開するゲームだ。


TOKYO HIGHWAY:詳しくは、http://www.itten-games.com/tokyo-highway/

首都高は世界的に見ても道路が複雑に交差し合うとても面白い光景だ。その面白さに目をつけたのがこのゲームだ。2名で競うのだが、お互いに道路を建設・立体交差させていき、自分の手持ちの車10台を早く道路に置き終わったほうが勝ち。車を置くルールがユニークで、それを狙ってゲームを進めるうち、いつのまにかジオラマのような、予期しない首都高の形ができていくのがとても面白い。付属のピンセットで車を道路に置く作業は緊張の瞬間。ジオラマ制作にゲーム性を取り込んだといってもいいような雰囲気で、1度で2つの楽しみ方ができるゲームなのだ。


ハツデン:詳しくは、http://www.itten-games.com/hatsuden/

ハツデンは、その名の通り、電力をテーマにした2人用のカードゲーム。5つの自然エネルギーを使った発電所を作り、技術力を競いながら自分の街への送電網を完成させていく。ルールは比較的簡単だが、ライバルとのシーソーゲームが最後まで続くのが楽しい。また、このハツデンは社会インフラの仕組みや電力の課題なんかも感じさせてくれるので、自然エネルギーに関心の高いヨーロッパの人には特に人気が出そう!

この秋には、ボードゲームの本場、ドイツのエッセンシュピールという展示会にもチャレンジするとのこと。

itten代表の島本さん。取材や商談に大忙し。

itten発足の原動力となったTOKYO HIGHWAYは、昨年の1月に島本さんが足を骨折し、外に出て行けなく家での作業が増えたときに思いついたゲームだという。アイスバーの棒で遊んでいたときに考えついたとか。まさに『人間万事塞翁が馬』である。

一点を競うゲームを通じて、その場の状況が一転するような楽しい体験を作り出す、これが itten の名前の由来だ。

itten 世界へ!

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written by

ウラハラ藝大代表 Photographer | 写真家

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