鶴丸メソッドメディカルファッション写真集製作

文章:瀬尾泰章
写真:写真集製作スタッフ

大分県竹田市直入町。ここは長湯温泉で有名な地区だ。
大分市中心部からは車で約1時間の山間にある。

この自然豊かな場所で、鶴丸礼子さんがこの夏スタートされたのが「鶴丸メソッドメデカルファッション」という、服飾技術者育成のための基地(センター)だ。

この夏、取り組んできたのは、写真集製作。真夏の暑い中、鶴丸さんが作られた服を着て、9組の写真撮影を行なった。この写真集の目的は「誂え服にも「保険制度が適用」されることを目指す」意味があり、それは “正しく服” が作れる多くの服飾デザイナーを育て、それによって身体にハンディを抱えた方々が誂え服を着ることができ、より外出を楽しめるようになれる、そういった社会づくりを目指すものだと理解した。

鶴丸さんの服は、国内外からも注目を浴びている製図法で作られる。「鶴丸式製図法」といい、どんな体型の人に対しても、精確な原型の作図が一発で出来る製図法だ。この春には “「鶴丸式製図法」を開発し、障害者向けの服のデザイン、普及に努めた”、と高く評価され「吉川英治文化賞」も受賞された。

写真撮影は、竹田市直入町を中心に市内の各地で行った。「服は着る薬」これは、鶴丸さんが代表を務める一般社団法人の名前だ。鶴丸さんの服を着てられる方々(身体に障害を持った)に話を聞くと、皆が口を揃えて、鶴丸さんの服で「ファッションをより楽しめるようになった」とか「外に出て行く回数が増えた。私をみて!という気持ちになった」などと言われていた。自分自身の体にパーフェクトにあった素敵な服を着ることによって、ポジティブになれる、服で人生が変わるというのを実感されている印象だった。

「服は着る薬」本当、その通りだと思う。

※撮影風景の動画(音量にご注意ください)※映像:写真集製作スタッフ

11月はじめには「きらめくわたしのファッションショー in 竹田」と題した、ファッションショーが、直入町の会場で行われた。写真集でモデルとして出演していただいた方々も、ランウェイを活き活きと進まれていたのが印象的だった。

写真集が出来上がるのは、2017年春の予定だ。鶴丸さんの服を着て、自信に満ち溢れたみなさんの姿を是非見ていただきたい。

“恋もすれば、おしゃれもしたい、好きな方はタバコも吸う。もちろんだ。
今回の写真撮影では、そんな当たり前のことを『当たり前なこと』だと再認識させてもらった。みんなポジティブだ。本当にポジティブだ。どうせ目立つなら、もっと目立ってしまおう!そんなことを言っていた。とことんオシャレして、とことん目立つ。身体に障害を持つ人、持たない人、みんなちょっとづつ違うけど、みんな同じ。みんな同じ日々を生きている。”

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written by

ウラハラ藝大代表 Photographer | 写真家

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