【レポート】俺たちのGAIN LINEを目指して

写真・インタビュー:瀬尾泰章

数年前まで、ウラハラ藝大で、外国人に日本語を指導していた、稲口和也氏が再復活です!大学ラグビーの監督(横浜国立大学ラグビー部)として、そしてラグビーを普及する1人のプロデューサーとして、これから挑戦が始まる!

ラグビーとの出会い、きっかけはなんだったんですか?

元々、私の父親が神戸製鋼の職員で、物心つく前から、試合に連れていかれてたんです。なので、自然に、ラグビーを好きになってましたね。しかし、ラグビーをはじめたのは、大学に入ってからなんです。ラグビーをやりたいと思っていたんですが、中学校、高校(中高一貫校だった)とラグビーチームがなかったので。。大学に入るまではまったくの素人でした。

えっ?そうなんですか。。まったく?

はい、大学に入って、1からラグビーを始めました。

大学から始めるような人って、なかなかいないんじゃないですか?

まあ、いなかったですね(笑)

ルールは分かっていましたか?

試合は観ていたので、大体は分かっていましたが、自分が実際にプレーしていないので、細かいところは大学に入ってから序所に、勉強してきたという感じです。周りはラグビー経験者ばかりでしたし、まあ、正直きつい4年間でしたよ(笑)怪我も多かったので、なかなかレギュラーをとれなかったですけどね。1年とか2年の時は自分が試合にでれるような状態ではなかったですからね。むしろでたら恐怖ですよ。プレーが未熟なので、最低限の仕事が果たせないですからね。4年の最後で、レギュラーが怪我をしたので、数試合、公式戦でプレーする事ができました。

稲口さんの長所は何だったんですか?

とりあえず、走れる。走力がある。スタミナがある。そして縁の下に徹する事ができる。という事ですね。

卒業してからもラグビーを続けていたんですか?

大学を卒業して、就職してからは、たまの週末に大学で、後輩たちとラグビーをやってました。その後、クラブチームに入ったりしましたね。ラグビーはずっと続けていたんです。かれこれ、18歳の時からラグビーをやっているので、そうですね、もう人生の半分、18年間ラグビーをやっていますね。

社会にでてからラグビーやってて良かった事ってありますか?

そうですね~。取引先等の方でラグビーやってる人って分かると、とても仲良くなりますね。本当に、仲良く。「大学どこどこ??」ってな感じで、一気に距離が縮まりますね。まあ、そんなにラグビーをやっていた人に出会うのは多くはないですが、どこかしら必ず1人は、いるって印象です。

大学ラグビーの魅力ってなんですか?

なかなか一言でいえないですよねえ。4年間やってて後悔する事はほとんどなかったし、「大学ラグビーの良さ」っていうのがやっぱりいいなと思うので、そのラグビーを今の学生にも感じてもらいたいですね。しんどいなか、努力を重ねて、なんだかの形で、結果がでるという事。100点ではないにせよ、努力による成果が必ず出る。まあ、ラグビーに限らないと思いますが、ラグビーを通してそれを得る事ができたので、そこの良さは本当に思います。身体が小さくても、身体能力が高くなくても4年がんばればそこそこのものになりますからね。自分がそうだったように。そこは確信を持っていえますね。1年生の時から4年間頑張った子は4年になると全然違うプレーヤーになります。1年の時はガリガリで足も細いけど、4年生になったらレギュラーをつかんでガンバっている子ををみるとね、なにか熱くなるものがあります。よく、がんばったな、ってね。

現在の横浜国立大ラグビー部の立ち位置ってどこなんでしょう?

うちがいるのは、「関東大学ラグビーリーグ戦」です。

大学ラグビーには、対抗戦、リーグ戦とあるんですが、対抗戦の方が、早稲田、明治、慶応など伝統校がいるところですね。リーグ戦は、東海大、関東学院などがいます。その、リーグ戦の方が、うちです。リーグ戦は1部から6部まであります。今、うちは3部です。私が監督に就任する前までは、4部でした。3部にあがってから、4部に落ちそうになりながら、3部でとどまって頑張っています。今年は、3部の上位に行こうかと思っていますよ。周りは、3部といえども、ほぼ私立です。留学生をひっぱてきているような私立とかもあります。そんな中、国立大学としては、頑張っている方かなと自負しています。

1部、2部って全部が私立大学なんですか?

私立ですね。

選手はどうやって集めているんですか?

集められないです。ですから、受験で大学に合格した学生から集めています。私立みたいに推薦でとれないですからね。

今後の目標を教えてください。

そうですね。当面は2部にあがる事ですね。着実に、明確に、力はついてきているので、人数が増えて選手層が暑くなってくれば、必ず、2部に昇格する事はできると思います。最終的には、やはり、1部昇格!1部なんて、大学生といえども、今の我々からしたらプロの集団と戦っている感じですからね。そこにまだ暑い壁があるので、その壁をどう破るかっていうのが、これからの課題になってきますね。

そのために、どういう策をもっているんですか?

策は、まずは、2部にあがってからですね。そこからがスタートですかね。他の大学みたいに、人を集めていたら、また違うでしょうが、うちは、しっかり、じっくり進んでいくでしょうね。毎年の事で、当たり前の事ですが、4年生は卒業していきます。そしてまた1年生が入ってくる。チームとして、力を維持し、良い影響を、下へ下へとつなげていく事が、大事です。

チーム強化の為に、稲口さんのやっている事教えてください。

強豪大学に行っているような、選手たちではないのでね、とにかく良いところを、のばしていくことを重点をおいています。悪いところ見つけたら、きりがないですからね。

技術面では昨年から良いヘッドコーチが練習からみてくれていますので、私は、どちらかというと選手のモチーベーションをあげる。そして人集め、金集め。だから私はいわゆる監督というよりも、野球でいうところの「GM」って感じかもしれないですね。プロデュースする、という事ですね。

稲口さんがラグビーの中にみる「美」って何でしょう?

試合の中でサインプレーを行うのですが、それを実行して、ぱっとはまってトライとれた時とか、気持ちいいですよね。芸術的というか、やはり、「美しい」ですよね。

でもね、美しくなくても、強いチームは強いです。でも、まああ、おもしろくないラグビーをやっていますよ。どっちをとるかっていうのもありますが、うちは、そんな力で押せるチームではないのでね、最終的には美しい、ラグビーを目指すという事になりますかね。

今年のうちのスローガンは、「Ultimate Movement 」、究極的に玉を動かす!という事で、やっています。うちのチームは身体が小さいので、とにかく、玉を動かす、動かす。相手を動かして、疲れさして、そこで逆をついて、トライをとる。今後、強くなって、2部にあがっていくにせよ、このスローガンは、基盤になってくるでしょうね。これを、伝統 としてやっていかないと。まあ、ボールを動かすという事は、パス能力とか、ハンドリング能力、が必要ですからね。練習、そして本人たちがどれだけ自覚してやっていけるかですよね。

監督・稲口和也として、学生たちに期待する事はなんでしょう?

まず、大学に入って、勉強が第一だと思うんですが、勉強をしっかりして、あとはラグビーに4年間集中してやってほしいです。この4年間しか、ラグビーを我武者らにできる期間ってないと思うので。高校の時と違って、自分で考えて、自分でチームを作って行ける事ができるので、そこが大学ラグビーの良さだと思いますし。特に4年生なんかになると、チームをまとめるってことになります。社会にでて、組織をまとめて行く事は、必ず必要な能力になってきます。4年生になったら、目の色を変えてやっています。あと、1年間しかない、ってことで。できれば、3年生なんかも、4年生になる前からそれくらいの気概でやってほしいですね。

最後に稲口さんがラグビーを通して得たものは何でしょうか?

仲間ですよね。貴重な仲間です。後は、頑張った分、成果がでる、という、それを身にもって感じた事でしょうかね。そして、私のラグビーでの選手生活の全てといっていい大学、4年間、必死でがんばった、この経験は、今となっては、どこにいっても生きて行ける!、そういう自信というか、気持ちにつながっています。

※稲口さんは、この度、十数年勤めた水産業の会社を退職し、ラグビーと共にいきる人生を選んだ。
「ラグビー」にかける想いは、これからどんどん積み上がっていくだろう。稲口さんの、夢を応援したい。

俺たちのGAINLINE 稲口和也

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written by

ウラハラ藝大代表 Photographer | 写真家

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