【レポート】教授就任記念インタビュー・榊原理加さん(デリシャス ビズ)

写真・インタビュー:瀬尾泰章

某大手料理教室で、長年マネジング&マーケティングをやってきた、榊原理加さん(フードビジネスプロデューサー)がウラハラ藝大教授就任です。

榊原さんが、料理の世界に入ったきっかけはなんだったんでしょう?

何も意識することなく、昔からお料理は、つくる事、食べる事、とても好きだったんです。高校生の時にアメリカ留学をしていたのですが、日本で大学受験となる時に、みんなと受験をするタイミングがずれてしまい、半分浪人生という立場で、センター試験を受けたんです。それがあまりにも英語以外の成績が悪くって。これはパスできないかもと思って、親に相談した時に、母親がいったんです。

「いいじゃない、あなたお料理とか好きなんだから、もし駄目だったら料理の学校にいってもいいのよ」って。その言葉が、初めて料理という分野を将来に意識した瞬間でした。うちは公務員一家で、両親は学校の先生なんですね。大学に行かない、という事はありえないという雰囲気の中でしたから、目からウロコでした。結局、大学には進学できたんですけどね(笑)その後、某クッキングスクールを運営する会社とご縁があって就職させていただきました。

入社すると、仕事というのは料理とは関係なくって、分かりやすくいうと、マネジングやマーケティングだったんですね。生徒さんを集めて会員様になっていただくという。私が扱っていたのはたまたま「料理」という商品で、他の会社(一般的な)とは何ら変わりなかったんです。料理ができる、と思って家政科の学校の方とか、結構入ってくるんですが、実際は違っていたので、それで辞めてしまう人も多かったです。私は、逆にマネジングやマーケティングが楽しかったんです。

すべての方に、ぜったい料理は習ってほしい・好きなことで仕事をして欲しい!!と純粋に思っていたので、「営業」とか、「勧誘」とか言う人もいたけれど、それだけは、違う!と思ってやっていました。だから、自分が話すことでをきっかけにして、興味を持ってくれてスクールに入ってくれることがうれしかったです。そんな思いで仕事をしていたので、会社でも、大きな仕事を任せていただけるようになり、商品企画や、集客マーケティングについて関るようになりました。どんな企画やどんなアピール方法だと、スタッフのみんなが仕事がしやすく、お客さまに気に入って、スクールに入ってもらえるか、という会社の要の部分です。とてもやりがいありました。

こんな事聞いてなんですが、なぜ辞められて、独立されたんですか?

出産、育児、家族、自分の為なんです。会社時代は、いわば365日営業していたので、やはり休めないんですよね。休んでいても必ず電話はかかってくるし、何かあったら行かないと行けないし、やはり責任者なので、表には出なくてもいいのですが、拘束時間が多くなってきたんです。私自身仕事好きで、仕事人間で、1つの事に没頭してしまう性格なんです。これはまずいなって思って、決断したんです。

決断してから、今までやってこなかった事にも挑戦してみました。独立後の自分の道を模索するという意味も込めて。料理をつくる、授業にたつ、生徒さんと話すという、一番現場の仕事をやってみましたが、これは私の仕事ではないと思ったんですね。これはもっとやりたい人がいるし、もっとできる人がいる、私はそういった方々を支える事をやっていきたいと。

「そういった方々を支える事をやっていきたい」、そこには、どんな魅力、モチベーションが榊原さんの中にあるんですか?

私が、アドバイスしたり、プロデュースする事で、その人が何十倍にも輝けるって事が、やりがいです。私にはない、料理の専門的な知識や技術、素敵なアイデア、社会貢献したい気持ち、を形にして世に送り出していけるところです。職人さんや専門家はえてして、ご自分を表現したり、アピールするのが苦手な方が多く、こんなにすごいワザを持っていたり、知識をもっているのに、表にでてこないなんて、もったいない!私がなんとかします!という感じです(笑)

ウラハラ藝大では、どういう活動をしていきたいですか?

結構まじめに答えてもいいですか?(笑)料理の世界で、独立して仕事ができる人をより多く送出していきたいですね。その1つの窓口というか、きっかけをウラハラ藝大では見つけていけたらなと思っています。

あと、素直にウラ藝は、楽しそう!面白そう!っていうのがあったので、何かいろいろ活動できていければなと思っています。他の教授の皆さん、それぞれの得意分野を持ち合って、活動されているんだなというのが分かりますし、自分がここで発信する事、何か違う事ができそう、違う可能性を見つけていける場にしていきたいですね。

※撮影協力/comme-paris
http://comme-paris.com/about.html

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written by

ウラハラ藝大代表 Photographer | 写真家

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